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【TEDx での登壇にて失敗が…】じゅげむ

先日TEDx Kobeにて登壇の機会をいただき、18分間自分のアイディアを舞台で話して来ました。TEDとは、Technology Entertainment Design 。世界中の著名人によるさまざまな講演会を開催・配信している非営利団体。マイクロソフトの創業者のひとり・ビル・ゲイツさんや、アップルの生みの親であるスティーブ・ジョブズさんも登壇したことのあるレベルの講演会としても有名です。TEDxは、TEDの精神である「ideas worth spreading(広める価値のあるアイデア)」のもと、TEDからライセンスを受け、世界各地で発足しているコミュニティーのこと。(引用:https://kai-you.net/article/19380 )本番の三ヶ月前ほどからヒアリングが始まり、18分間で何を話すのか、内容を作っていきました。

ありがたいことに登壇の機会は色々なところでいただき、過去にも経験は何度かあります。ですがTEDxでは「自分の活動内容の紹介で終わらない」「ビジネスピッチではない」という点で、今までの登壇で話してきた内容とは、異なっていました。TEDのテーマは「自分のアイディアを話す」こと。私のアイディアは、

・なぜ落語で教育をしたいのか
・なぜ笑いを義務教育化したいのか

発表を聞いている人達にそのアイディアが必要だと思ってもらえること、聞きながらイメージが繋がる時間を作る必要があるということで、内容を練りに練りました。私のアイディアは、落語を使って身の回りの出来事、笑いに換えるマインドを培うこと。そのやり方や、その結果どういう世界になるのかを話しました。当日起こったハプニングを、このコラムを読んでくださっている皆さんだけにお伝えします。登壇中は口の横にマイクをつけて、ハンズフリーで話をします。

いよいよ私の出番。今までやって来たことの思いを込めて話し始めていました。ところが開始3分ほど経ったとき、マイクの音の異変に気付き、袖からスタッフさんから、「マイクの調子が悪く、やり直しをお願いしても良いですか」と声がかかりました。実は私もずっとマイクの音が気にしながら、身体を動かさずに話をしていたので、本領が発揮できていなかった状態。最初からやれると聞き、思わず「え?もう一回できるの?やったー!」と声に出してしまいました。登壇後この対応が本当に良かったと、いろいろな方から声をかけていただきました。このようなトラブルが起きた時に、どのように感じて笑いに換えるのか。これこそが今回の私のTEDxで話をしたいテーマでした。

「もっかいやらなあかんのかぁ。最悪やぁ」
「え、あー、はい。わかりました…」
「なんで自分の時だけトラブルなん、イヤやわぁ」

この考え方、受け取り方は自分も周りもイヤな気持ちになり、物事が下の方に向いていくように感じられないでしょうか。起きた出来事を否定しないで受け入れる。その後面白がり、笑いに換える。このマインドで日々生きていると、何より自分が気楽に生きることができ、その周りにいる人たちにも良い影響を与えていくでしょう。
 
このような話を18分間Talkの中でお話したのですが、この18分間がマイクトラブルに詰まっていました。落語教育の神様が降りてきてくれた瞬間。今回のこの流れは動画にとしては残りませんでしたが、私が思いを込めて話した18分間、ぜひ聴いてください。