落語で日本語の面白さを学ぶ@フランス
オンライン継承日本語コニュニティーEKKAさんと共に、欧州に住む日本ツールの子ども達に落語を通して日本語と日本文化の楽しさを伝えるレッスンを行っています!
【詳細】
◆依頼先:オンライン継承日本語コニュニティーEKKA
◆回数:2021年5月9日(日)から毎月第二日曜日、全5回
◆依頼内容:落語を通して日本語の面白さを学ぶカリキュラムを行う
◆形式:ZOOM ※一人ひとりがZOOMに入り、授業を受ける
◆対象:フランス在住9~10歳の子ども達11名。 ※普段はフランス語だが、日本語は家で使っている子達。
【授業の流れ】
1.今日の小噺を皆で練習
2.落語授業のルール確認
3.穴あきの台本にオリジナルのボケを入れ落語を創る
4.みんなで練習
5.ふりかえり
【所感】
言葉遊びに大いに反応を示す子ども達。「ねずみの『チュウ』と『中』がかかっている!すご~い!!」と歓声が上がります。
「落語を通して日本語の面白さを学ぶ」というのが今回の授業の狙い。
落語の言葉遊びを散りばめ、日本語に触れていきますが、私の目指している「人を笑わせる喜びを知る」という点においても、力を付けられるようにしています。
言葉の面白さもそうですが、「生き方、考え方の面白さ」にも触れられるのが落語の魅力です。
例えば、「いやあ、この和食おいしいなぁ~」「それお箸じゃなくて『鉛筆』!」「わ~ショック!」
というネタの場合、「和食」と「わ~ショック」が言葉かけの面白さと、そしてお箸じゃなくて鉛筆でご飯を食べていた粗忽者の言動の面白さがあります。ありえない話ですが、このようなおっちょこちょいなキャラクターは落語の噺の中にたくさん出てきます。「鉛筆」の部分を「ストロー」「指」「ゆでてないスパゲッティ」等、子ども達は思い思いにボケを入れていました。どれも想像すると面白いですよね。
ここで伝えたいのは、
①こんな間違いをしても笑いに換えて生きていくことができること
②想像すると笑えるユーモアを生み出すこと
③日常会話の中での上手な言葉の切り替えし
落語に触れる中で感覚的につかんでほしいことです。
ボケを考えた後は、実際に落語の練習を行いました。皆でせーので首を振る練習、ご飯を食べる練習、話し方の稽古を行います。面白いことを言っていても相手に伝わらないと面白くありません。今どういう表情をしているのか、何を言っているのか、はきはきと話し動くことが大切です。発想力、ユーモア力を鍛えた後には表現力を身に付けます。子ども達の感想の中には「マスクで今どんな気持ちなのかがわかりにくかった」という感想がありましたが、マスクをしているから仕方ない、ではなく、マスク越しでも表情を伝えていくことが必要な時代となっています。これが一人前にできるようになることも大切です。表情の伝え方、落語で身に付けていきます。
皆で発表し合い、良いなと思ったところをFB。皆で高めあい、笑い合い、感想をシェアします。
国を超えて落語で、笑いで繋がっていく世界を作り上げていきます。