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生き生きしている壱岐の子ども達

長崎県、壱岐島にある小学校、全校生徒に落語授業を行ってきました。

私自身、離島での落語授業は初めて。
島の子達と落語をする中で発見がたくさんありました!

【詳細】
場所:沼津小学校
対象:全校生徒
人数:37人
時間:約70分
形式:縦割りグループで、学年が様々での開催
内容:落語の面白さを知る
1,落語とは何かを深める
2,小噺体験
3,創作落語
4,まとめ
 
 

目次

「ええやん」が飛び交う

私が授業の準備をしていると、「鉛筆もっちゃっと?」と言う声が聞こえてきました。
壱岐での方言。
こちらからしたら珍しいですが、向こうからしたら私の関西弁が珍しいはず。
そう思い、授業前に自己紹介でその話をしてからスタート。
「いいね!を、じゅげむ達は『ええやん!』と言います!お友達が良いなと思ったら『ええやん!』って言おう!みんなで、せーの!『ええやん』!」
「なんでやねん!」も同じようにやってみると、物凄く楽しそうに声を出していた。
それからグループ活動中も友達に対して「ええやん、ええやん!」が勃発。
雰囲気が素晴らしく、場が一体となっていったことを実感しました。
育成学級の男の子は、私を「なんでやねんお姉さん」と呼んでくれて、
「先生!」ではなく、外の人という認識がいいなと。
私が授業をやる意味が出ているように思います。

落語家になりたいです

小噺のオチを考える時間、それぞれ自分なりの答えを考えました。
共有する際に5年生の女の子を指名すると「やります!」と言い、考えたオチを言うだけでなく、頭から落語を実践。台本も見ずに演じながら落語をやり遂げました。

落語を作る時間も、グループで発表後に先生にご指名いただいて、数名発表をしました。
嫌がる子はおらず、堂々と発表していた姿がとてもよかったです。

恥ずかしがらずに堂々と演じる方が、何倍も魅力的で笑いが取れる。
その感覚を今回は感じてもらえたように思います。

「将来落語家になりたい」いただきました!!

落語のイメージがガラリ

落語教育の授業を受けた後にいただく多くの感想です。
「難しいと思っていましたが、とても面白いものなんだと知りました」
「お年寄りが楽しむものだと思っていましたが、こんなに面白いとは思っていませんでした」
 
人生の中で落語に触れるきっかけも無く、知らずに終わっていく子達ももいたかもしれません。
これを機に、いろいろな落語に触れるきっかけ作りになるよう、全国津々浦々、学校や企業に授業へまいります!

落語教育のミッション

島には映画館もない。電車も通っていない。
生での落語やお芝居を見る機会も少ない。
元々エンタメに触れる機会がない場所に、こうやって落語の楽しさを伝え、広めていく。
そして、落語を使って、自分に自信をもって堂々と表現していける子を、この時期から増やしていく。
これが私のミッションです!!