「おうちde落語教室」@富士通コミュニケーションサービス(株)様 ~失敗を笑いに~
この度、「富士通コミュニケーションサービス(株)」様から、ゼミナールの講師依頼を受けました!ゼミナール後、オフィスをご訪問し、「おうちde落語教室」の後日談をお伺いいたしました。
【スピーカー】
富士通コミュニケーションサービス株式会社 様
❀ 執行役員 第一CX ビジネス本部長
佐藤 洋一郎 様
❀ コーポレート本部 CSL University 統括部長
松本 祐一 様
❀ コーポレート本部 CSL University
早川 愛 様
一般社団法人 Lauqhter
❀ 代表理事 落語教育家
小幡 七海(以下👘)
❀ 理事 漫才教育家
林 飛翔(以下🎙)
【会社プロフィール】
1994年12月に設立。国内初の企業向けヘルプデスクの専業会社として成長し、コンタクトセンター、セールス・マーケティング、事務センター、データアナリティクスへと、時代やお客様のニーズに応え事業領域を拡大し成長を続けている。卓越したサービスと他社にはない付加価値で、お客様のビジネスへ貢献し、「真のパートナー」となることを全社員が目指し取り組んでいる。お客様に価値あるサービスを提供するために、『CSL Statement』というビジョンを掲げ、社員一人ひとりが、働きがいをもって日々いきいきと仕事に取り組み活躍することで、お客様と地域・国際社会への貢献を実現している。従業員数:4,550名(2021年3月末現在)。全国に13拠点。
こちらからインタビューをさせていただき、これからの社会に必要なスキルと、我々ができることを考えました!
目次
- ○ 社風・社員さんの雰囲気を教えてください!
- ○ 社員の皆様に求める力
- ○ おうちde落語教室、ゼミナールの所感をお聞かせください!
- ○ 落語とビジネスの親和性・可能性について
- ○ 寄せられたクレーム、我々が落語にします!
社風・社員さんの雰囲気を教えてください!
👘:おうちde落語教室、ありがとうございました。感想などを伺う前に、まず、富士通コミュニケーションサービス(以下CSL)さんの社風・社員さんの雰囲気を教えてください!
佐藤様:会社は設立27年目、会社の理念は「リスペクト」です。理念どおり、みんなからリスペクトが感じられる会社です。特徴としては、社員同士が褒めあうことが日常で、「褒めるのが恥ずかしい」という感覚はありません。その習慣は昔から変わらず、「褒め合えることは、気持ちがいい!」という文化が根付いています。みんなフレンドリーで、社員と役員との距離が近いのも特徴です。
👘:素晴らしいですね!社会全体でそのような文化を作るためには、CSLさんのように、「褒め合えることが気持ち良い」というマインドが根付いていくことが必要なのかなと感じました。
社員の皆様に求める力
👘:CSLさんが、社員に求められている力はありますでしょうか?
佐藤様:私たちは、お客様のサポートをする会社です。お客様に臨機応変な対応をするためにも、「頭の回転」は必要なスキルの一つです。サポートをすることや、情報を引き出すためにも「機転」が必要。臨機応変に対応するためにも、柔軟な発想が必要となりますね。
松本様:自由で制約が無い中で、発想を広げていく力を高めたいですね。仕事は枠があり、お客さんがいて、という環境なので、枠を越えることが難しいかもしれませんが、まずは自分の枠を「自分で」認識し、自己理解して広げていくことが同時にできるといいですね。自分を知ることが、他人を知ることにもなります。「もっとこうしたい」「あれがほしい!」は誰しもあると思いますので、今自分がどういう人で、どの位置にいるのか、自己理解が進む機会を会社でも提供していきたいと考えています。
早川様:私は、新入社員の研修担当をしています。新入社員には「柔軟な考え方」を身につけてほしいと考えています。発想力が豊かになると、考え方が変わって自分のためにもなりますし、視座を高く持てば会社のためにもなります。それに、サポート業務を行うCSLには大切な、お客様の気持ちを汲み取り、寄り添うことにもつながります。さらに、自分の考えに自信を持てるようにしたいですね。研修内では、どんな意見も否定せず、まずは意見を出してくれたことに感謝をし、前向きになれる言葉を用いて安全に発言できる場づくりを意識しています。「自分の考えが間違っていたら恥ずかしい」と最初は自信がない方も、徐々に、自由に発想して自由に発言できるようになっていると思います。
佐藤様:どこまでやっていいか、解放をしてあげる必要もありますね。
松本様:カギは私たちが大切にしている「リスペクト」ですね。
👘:「枠の中だけで生きる」「柔軟な発想を持つ」私の感じる、社会全体の課題でもあります。それを突破していくために、落語教育というカリキュラムを普及していきます!!これが私の使命です!!
おうちde落語教室、ゼミナールの所感をお聞かせください!
👘:おうちde落語教室の所感をお聞かせください!
佐藤様:じゅげむさんの話す時の抑揚のつけ方が素晴らしく、お話が上手だな、と聞いていました。今はコロナ禍でオンライン会議が多いこともあり、対面でお話する時以上に相手に届けようという意識を持つことが大切です。したがって、抑揚をつけて話すスキルはとても大切なことだなと思っています。
松本様:落語の印象が変わりました。敷居が高い、むずかしいと感じる人が多いイメージでしたが、実は裾野が広く、気軽に入り込んでいけるものであることを知り、うれしかったです。
佐藤様:落語の笑いは、だれも嫌な気持ちにならないですよね。
👘:そうなんです!子どもでも楽しめるものなんです!「むずかしそう!」というイメージを払拭したい、という思いもあり、私はこの活動を続けています。
落語とビジネスの親和性・可能性について
👘:落語とビジネスの親和性・可能性について感じたことがありましたら、ぜひ教えてください。
松本様:ビジネスは、お客様と関係構築をして始まりますよね。そのとき、ネガティブな話を取り扱わないといけない場面がありますので、その印象を転換する際、落語の要素が使えるのではないかと思います。今回の研修を通して「落語が好きな人」だと分かった瞬間に、「だから日頃あんなふうに考えられるんだ!」とつながる方もいました。ふだんから話し方を含めて、わるい印象がないんですよ。「明るい方に持って行くクセ」がついているんでしょうね。印象の転換の仕方を訓練して、それが習慣になれば、お客様との関係性、社内での人間関係も変わっていくでしょうね。これがカルチャーになるといいなと思います。
佐藤様:そのトレーニングを続け、成果として現場の雰囲気が変わっていき、お客様のクレームが多い部門では、クレームが減ったという事例になれば良いですよね。怒っているお客様に言葉だけで返すのはむずかしいじゃないですか。電話越しで対応するため、対面ではなく、声だけでも信頼関係・空気感を作ることができる落語は、ヒントになるのではないでしょうか。
寄せられたクレーム、我々が落語にします!
🎙:今思いついたのですが、「社内寄席」「クレーム寄席」を開催してみませんか?寄せられたクレームを我々が落語にし、笑いに換え、「クレーム1グランプリ」を開催!もし、新入社員がいけない対応をしてしまったとしても、聞いている人からすると笑いになるものがあると思います。落語にすることで、昇華することができますよね。滑稽話だけでなく、人情噺や感動話、怪談話、種類もたくさん出てきて面白いかもしれません!
👘:昇華は、笑いの華と書いて「笑華」みたいな!
松本様:新入社員研修にも良さそうですね!
早川様:新入社員は、つい「できなかったこと」に目を向けがちです。できなかったことは事実ですが、そこで肩を落としてパフォーマンスまで落としてしまってはもったいないです。こんな失敗しちゃったけど、まぁなんとかなる!と、笑いに換える考え方ができると、自己肯定感が上がり、一歩前に進めるのではないかなと思います。もちろん、次に同じ失敗をしないよう対策を練ることも大事ですけどね!
🎙:新人はミスを恐れますが、芸人は正解を出したら怒られる世界です。正解は分かった上で外していくのがお笑い芸人の世界。失敗を笑いに換える習慣さえできていれば、クレームを話すことができる!落語風に失敗を話す機会を作ってあげることで、失敗への抵抗がなくなっていったらいいですね。
松本様:「失敗1グランプリ」ですね!
🎙:「同じようなミスした人、いるいる!」と仲良くなるきっかけになったらいいですよね。失敗事例・題材を貰えたら、誰が出したかわからないように、落語にも漫才にもできますね!こちらもネタができて嬉しいです!
佐藤様:それができたら失敗を出した人が報われますね!辛い対応があった時に投稿する場所があり、そこで投稿すると、話をおもしろく換えて配信してもらえるようなものがあったらいいですね!現場の人達の「サポートの逸話」は、誰しも持っていますからね。
松本様:「失敗サブスク」も面白いですね!!
早川様:クレームを多く受けてしまう部署もあるので、“笑華”できる機会があると、従業員の救いになるかもしれません。
🎙:失敗したことを我々が「笑華」してプレゼントします!
ぜひ、笑華してほしい!という方、私たちを現場に召喚(「しょうか」ん)してください!もしくは、だれかに紹介(「しょうか」い)でもいいですよ。
今日はありがとうございました!!