ブログ•コラムブログ&コラム記事をご紹介

Blog

落語教育家@歩く歴史博物館

いつも着物を着て落語ワークショップを行っています。
落語が誕生した当時は今から400年前の江戸時代でのこと。
着物は今は特別な時に着るものですが、落語ができた当時は普段着から寝巻まで全て着物だった時代です。

「どうして着物なの?」

といつも子ども達から質問があるので、
「落語が誕生した時の服装はみーんな着物だったんだ!パジャマも着物だった時代もあるんだよ!」
とワークショップの最初に伝えます。

とある学童でのワークショップ講演が終わった後のこと。
私服に着替えると、
「あれ?服が変わったー!」とマンモス亭ゴリラ(子ども)に声をかけられました。
すると、「着物を着たまま帰るなんてやばいじゃん」とプリンセス亭アナ。
「動きにくいんだ。例えば野球をする時も!着物で野球ができると思う?」と聞くと、
「確かにキャッチャーは足を広げるから着物だと大変だ…!」とマンモス亭ゴリラ。
「良い気付きだね!不便だったからこうやって、みんなが着ているような動きやすく過ごしやすい服に進化したんだね。」

物作りの根本。
何となく着ている服も不便な経験があったからこそ、着やすく過ごしやすい服になったのです。
落語は内容だけでなく、そういったところからの学びも得られるんだと、子どもたちとの会話をしていて気づくことができました。

「歩く歴史博物館」

最近博物館に行くことが多かったので、足を運んでいたことから結びつきました。
行かなくても来てくれる博物館って魅力的。
新境地を開拓します。